一人暮らしでペットを飼うメリットとデメリット

一人暮らしには自由がある一方で、寂しさを感じてしまうときがあります。
「ペット」は、一人暮らしにとって、あたたかく大きな存在となるでしょう。
もちろん、世話をひとりでする大変さと責任も伴います。
今回は、飼育するメリットやデメリット、ひとりでも飼いやすい条件など、「一人暮らしのためのペットの特集」をお届けします。

癒しの存在！一人暮らしでペットを飼うメリット

一人暮らしに癒しの時間ができる

動物の愛らしい姿や、生き生きとしたしぐさは、見るだけでも癒されますね。
一人暮らしは、仕事から家事まで自分でおこなう毎日。
ときには疲れることもあります。
ご存じの方も多いですが、動物の癒し効果は高く、医療活動にも取り入れられているほどです。
実際に世話やふれあいを通じてペットと過ごすことで、一人暮らしにリラックスと癒しの時間が生まれ、メリットになるでしょう。

寂しさが紛れて心が和む

自由が魅力の一人暮らしですが、寂しさや孤独を感じてしまう瞬間もあるもの。
うれしさ、たのしさを共感しあえたり、その日の出来事を話せたりする家族がいたらと感じる人も少なくないでしょう。
ペットは、大切に飼育してくれる飼い主の帰宅を待ち、いつも純粋な気持ちで接してくれます。
生きものの体温で、あたたかな気持ちにもなります。
孤独感が紛れ、心が和むなどの精神的なメリットも大きいですね。

張りあいや生きがいを持てる

生きものだからこそ、手間もかかりますが、自分に懐くペットはかけがえのない存在となります。
ペットとの間に絆が生まれ、家族やわが子のように感じる人も少なくありません。
一人暮らしでは自分が世話をすることが必須ですが、それも張りあいや生きがいに通じる魅力があり、メリットになり得るでしょう。

ペットを通じた交友の広がり

ペットとの暮らしは、動物との二者間だけでなく、人との関係も広げてくれるメリットがあります。
犬なら毎日の散歩で近所に犬友達ができたり、職場などで同じ動物を飼う者同士の会話がはずんだり。
最近では、SNSなどで飼い主の飼育に関する情報交換から、交友が生まれることもありますね。

ペットが教えてくれる視野や気づき

ペットとの暮らしには発見があります。
たとえば、昨今ではフードも健康志向が高まっていますが、フード選びを通じて、一人暮らしの食生活も見直すきっかけになるかもしれません。
人間とは違う動物の行動や習性が何かの気づきになることもあるでしょう。
生きものと一緒に暮らすことで得られる、人生を豊かにするメリットですね。

コストの負担も注意！一人暮らしでペットを飼うデメリット

飼育可能な住まい探し

動物と暮らすためには、「ペット可」の住まいを探すことが必須です。
賃貸であれば、修繕を視野にいれて敷金や家賃が高めに設定されているケースもあるので、住居費は多めに見ておいたほうがよいでしょう。
動物の寿命にあわせて、長期間、必要になるコストですが、大切なペットのためにも、気兼ねなく飼える住環境を見つけたいですね。
希望するエリアで飼育可能な住まいがみつからないときや、はじめて飼育するために住まい探しに不安があるときは、不動産会社に相談するのもおすすめですよ。

コスト面でのデメリット

ペットは、住居費以外にもさまざまな費用がかかります。
日々のフードやおやつだけではありません。
光熱費や日用品も毎月必要ですし、体調不良と思われたら、動物病院への診察や治療代がいります。
動物の種類によってトリミングや
ワクチン、飼い主が不在のときはペットホテル代など、必要経費は多岐にわたります。
犬であれば年間で30万円ほど、猫は16万円ほど、またウサギなら約9万円、フェレットは約7万円、鳥類は4万円ほどがひとつの目安です。
一人暮らしにとって大きな負担ですが、コスト面のデメリットを踏まえておくことは大切です。

ペットにかかる時間と拘束

一人暮らしでは、世話をしてあげられるのは自分だけです。
忙しいときであっても、世話をする時間は必要ですし、簡単に外泊できなくなるなど拘束されるデメリットもあります。
毎日エサをあげ、トイレのそうじや散歩などの日課も欠かせません。
難しい場合は、無理なく飼育できるときまで、見送ることも考えましょう。

生き物との暮らしと終生飼養

ぬいぐるみのように可愛いペットも生き物です。
においがしたり、部屋を汚したり、鳴き声を発したりします。
それが1人暮らしのストレスになるデメリットもあるでしょう。
平成25年から、法律においても、飼い主が最期まで適切に飼育する「終生飼養」の責任が明確化されています。
プレッシャーやデメリットを感じることもあるかもしれませんが、途中で放棄せず、愛情をもって飼育し続けたいですね。

おすすめのペットの条件とは？一人暮らしでも飼いやすいポイント

さまざまなメリットやデメリットを解説しましたが、ハードルをクリアできれば、一人暮らしでも動物との生活を楽しむことは可能です。
最後に、一人暮らしにもおすすめのペットの条件を見ていきましょう。

懐きやすい

懐きやすさは大切です。
よく懐く動物へ、自然と愛情もわいてくるでしょう。
気持ちの面だけでなく、懐きやすい動物を選ぶことは、世話のしやすさにおいてもメリットとなるのでおすすめです。
ぜひ絆を深めて、ペットとの良好な関係を築いてください。

お留守番ができる

仕事や外出など、一人暮らしでは、どうしても家を空ける時間が日常的にでてきます。
日中、飼い主が外に出てしまうと、こまめな温度調節などができずに飼育が難しくなるものは、一人暮らしのペットとしてはおすすめできません。
お留守番ができれば、飼い主も安心して、仕事や用事に集中しやすいでしょう。

においや鳴き声について

飼育OKの物件でも、近所とのトラブルにならないよう、鳴き声やにおいは気をつけておきたいポイントです。
とくに一人暮らしでは、外出中の鳴き声などの状況は把握しにいくもの。
できるだけ鳴き声の大きい動物はさけて、においも少ない種類を選ぶのがおすすめです。
もちろん世話を怠ると、条件の適した動物でもにおいなどを発しますから、適切な飼育を心がけましょう。

ケージでも飼育できる

一人暮らしでは、ケージで飼育できるものがおすすめです。
仕事などで長時間の外出になるときはもちろん、ちょっとした買い物などで家をでるときにも、ケージ内で飼育できると安心です。
目を離している間に、室内を荒らされたり、何かのはずみでペットが事故やケガにあったりする心配も軽減されますね。
希望する動物がケージでの飼育に適しているかも、事前に確認しておきましょう。

預かってもらいやすい

一人暮らしでは、自分自身にふいの事態が起きることもあります。
思わぬケガで入院をしたり、急な出張が入ったりすることもあるでしょう。
そんなときに、預けられる人が近くに住んでいたら安心です。
同時に、慣れていない人でも預かってもらえるよう世話がしやすい動物だと理想的です。
もし身近に預けられる人がいない場合でも、信頼できるペットホテルなどが近くにある地域はおすすめですよ。
環境の整ったエリアと住まい探しは、ペットとの暮らしにおいて、大切なポイントといえますね。

まとめ

一人暮らしで飼育するメリットやデメリットなどを解説しました。
飼育する場合は、まず、住環境を整えることが必要です。
飼育OKであることはもちろん、ほかにも住まいに求める条件などがありますよね。
理想的な「ペット可」物件を探すときは、ぜひ不動産会社にお気軽におたずねください。