自宅に浴室乾燥機があれば、雨でも夜でも自分の好きなときに洗濯物を乾かすことができます。
忙しくて頻繁に洗濯ができない方や、外に洗濯物を干したくない方にとって人気が高い住宅設備で、最近では浴室乾燥機付き賃貸住宅も増えてきました。
しかし浴室乾燥機付きの賃貸住宅は便利な反面、家賃や水光熱費が高額になってしまいます。
「浴室乾燥機は本当に必要なのだろうか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では浴室乾燥機の賃貸住宅にスポットをあてて、その特徴とメリット、注意点をわかりやすく解説していきます。
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弊社へのお問い合わせはこちら浴室乾燥機がある賃貸住宅の特徴~浴室乾燥機とは~
浴室乾燥機とは浴室の天井から温風を吹き出して、湿った空気を排出する装置です。
浴室を乾燥させるだけでなく、換気や暖房、冷房などの機能も果たしているのが特徴です。
洗濯物を乾燥させるのはもちろん、浴室内のカビ繁殖を防止したり、浴室内を温めてヒートショックを防止したりと幅広い効果があります。
何を熱源にするかによって、ガス式と電気式の2種類に分類されます。
ガス式
ガス式とはガスで沸かしたお湯を循環させることで熱を発生させ、温風を出す仕組みです。
既存の給湯器とは別に専用の熱源機を必要とするのが特徴で、導入工事は少し大掛かりになります。
電気式
電気式とはその名のとおり電気を使って温風を出す仕組みです。
屋外に熱源機をつける必要はなく、ガス式に比べて簡単に導入できるのがメリットです。
賃貸住宅では、初期費用が少ない電気式が採用されていることが多い傾向です。
浴室乾燥機がある賃貸住宅の特徴~メリットとは~
浴室乾燥機は多くの方から選ばれており、賃貸住宅を選ぶ際の必須条件にしている方も少なくありません。
人気の秘密はどこにあるのでしょうか。
そのメリットとはなにかについて解説していきます。
洗濯物をいつでも乾かせる
時間帯やシーズンを選ばずいつでも好きなときに洗濯できるのは最大のメリットです。
雨の日や夜間、人目につくベランダなど、外干ししづらい環境ではとても役に立ちます。
乾燥するまでの時間も短縮される点も、忙しくて洗濯物をためこんでしまう方に重宝される特徴です。
湿気を残さずしっかりと衣類を乾燥させるのが特徴なので、生乾き臭も軽減されます。
カビの発生を抑制し掃除の負担を軽減
賃貸住宅では浴室に窓がない場合が多くジメジメとした空気になりがちですが、浴室乾燥機のスイッチを入れればすぐに湿気を除去することができます。
湿度を低い状態で保てるのでカビや雑菌などの発生が抑えられ、簡単なお掃除だけで清潔な状態を保つことができるのも特徴的なメリットです。
居室が部屋干しスペースに占領されず有効活用できる
外干しできないときは、居室の一部を物干しスペースにする方も多いでしょう。
バスタオルやシーツなどサイズの大きな洗濯物を部屋干しすると居室の大部分を占領され、窮屈に感じることもあるのではないでしょうか。
浴室乾燥機があれば居室を使わなくてすむので、スペースを広く使うことができます。
在宅ワークで居室を仕事スペースとして使うことも多い昨今は、このメリットを感じやすいでしょう。
冬場のヒートショックを防止する
ヒートショックとは急激な気温の変化により血圧が乱高下して心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こす恐ろしい現象です。
寒い時期に暖かいリビングから冷え切った浴室に入るときなどはヒートショックが起きやすい状態になってしまいます。
入浴前に暖房機能を使って浴室と脱衣室を暖めておけば、室温差を最小限に抑えられるのでヒートショックを防止できます。
浴室乾燥機がある賃貸住宅の特徴~注意点とは~
日々の生活を快適にしてくれる浴室乾燥機ですが、コストがかかるなどの注意点もあります。
浴室乾燥機付きの賃貸住宅を選ぶのであれば、あらかじめネガティブな特徴についても覚悟しておかなければなりません。
水光熱費がかかる
浴室乾燥機の注意点としてあげられるのが電気代で、その金額は洗濯乾燥機の4倍以上といわれています。
電気式浴室乾燥機を毎日利用した場合、月々3千円~8千円の電気代がかかります。
月々の電気代が1万円程度とすると、浴室乾燥機だけでかなり大きな割合を占めていることがわかります。
水光熱費は住んでみて初めて気づくことも多いので、あらかじめ頭に入れておくべき注意点です。
家賃が高い傾向にある
賃貸住宅に浴室乾燥機を導入する工事費は高額であるため、家賃もそれに伴い高くなるのが特徴です。
立地などによって差はあるものの、浴室乾燥機が付いている物件の賃料は他とは1~2万円程度の差が付くケースも珍しくありません。
水光熱費に加えて高額な賃料も支払い続けなければならないため、家計を安定させるためには欠かせない注意点といえるでしょう。
物件数が限定される
賃貸住宅を探す際も注意点があります。
浴室乾燥機が賃貸住宅に普及したのは最近のことなので、築古物件には付いていないことがほとんどです。
そのため浴室乾燥機を必須条件にして物件を絞り込むと、ヒットする物件数はかなり限定されてしまいます。
優良な物件を逃してしまっている可能性があるのです。
フィルターの掃除に手間がかかる
浴室乾燥機は湿気だけでなく、糸くずや埃も一緒に吸い込んでしまいます。
快適に使い続けるためには、定期的にフィルターを外して汚れを落とす作業が欠かせません。
パネルは月に1回、フィルターは半年に1回など清掃頻度はパーツごとに異なるなどお手入れ上の注意点もたくさんあります。
もし掃除を怠ると乾燥・換気機能が低下してしまい、余計な電気代がかかってしまいます。
最悪の場合、フィルターの目詰まりが原因で故障してしまうこともあります。
壊れたら修理費用を負担しなければならない場合がある
万が一壊れてしまったら、その修理費用は大家さんが負担することがほとんどです。
しかし入居者が故意や過失で壊してしまった場合や、賃貸借契約書で修理費は入居者が負担するよう明記されている場合は、自らの費用で修理をしなければなりません。
故障の程度にもよりますが修理費用はかなり高額になるので、大きな負担となるでしょう。
修理責任がどうなっているのか大家さんに事前確認するとともに、メーカーの注意点を守りながら使用することが大切です。
浴室乾燥機の代替アイテムとは
「浴室乾燥機はコストがかかりすぎて無理…」とお悩みの場合は代替アイテムもあります。
洗濯乾燥機
洗濯物を速く乾かしたい場合は、思い切って洗濯乾燥機を購入してしまうのも手です。
洗濯乾燥機は浴室乾燥機に比べて、電気代が安いうえに洗濯物を干す手間がかからない特徴があります。
除湿器
衣類乾燥性能を備えた除湿器を使えば、洗濯物を十分に乾かすことができます。
浴室の扉を閉めて密閉した状態をつくると乾くまでの時間がさらに短縮されるでしょう。
コインランドリー
大判のラグやシーツなどはコインランドリーにある大型乾燥機を使うのも効率的です。
乾燥までの時間を短縮できるうえに、ふんわりとした触り心地が実現します。
まとめ
ここまで浴室乾燥機付き賃貸住宅の特徴とメリット・注意点についてご紹介しました。
メリットの多い住宅設備ですが、ランニングコストが高くなってしまうのが難点です。
もし備わっていない住宅を選んだとしても、市販の家電で代用することで水光熱費を抑えつつ浴室乾燥機と遜色ないレベルで洗濯物を乾かせるなどメリットがあります。
賃貸住宅の特徴に絞り込みすぎずに、「自分の理想の部屋に必要な要素とはなにか」をもう一度見極めてみてください。
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