アパートやマンションなどの賃貸物件を探して、いざ契約に進むとなると多くの書類が必要です。
書類によっては手元に届くまでに時間がかかる場合もあります。
準備不足が原因で、契約日に入居できないなどの事態を避けるためにも、事前に必要書類の確認をしておきましょう。
この記事では、賃貸物件を借りる際の手続きに必要なものや作業の流れ、また賃貸借契約とはなにかを解説します。
これから賃貸物件を借りようとお考えの方は、ぜひ参考にご覧ください。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸借契約とは?手続きに必要な書類には何がある?
希望条件にぴったりの賃貸物件が見つかり入居審査に通ると、いよいよ賃貸借契約を結びます。
まずは賃貸借契約とは何かをご説明します。
賃貸借契約ってなに?
賃貸借契約とは、民法601条で定められている法律です。
法律ときくと「理解できるかな…」と感じる方もいるかもしれませんが、内容は決して難しくありません。
大まかにご説明しますと、「貸主が所有する賃貸物件を借主に使用させて収益を得ること」と「借主は使用収益の対価として賃料を支払い、退去時には原状回復する」の双方に同意することを指します。
また、賃貸借契約の同意条件などが記載された書類を「賃貸借契約書」と呼びます。
賃貸借契約の手続きに必要な書類は?
賃貸借契約の手続きにあたり必要な書類は、以下のとおりです。
住民票
住民票は、現在住んでいる地域の市役所で発行してもらえます。
入居者が1人だけでなく家族で住む場合には、家族全員分の記載がある「住民票謄本」が必要となります。
一般的に、発行から3か月以内のものが必要です。
身分証明書
保険証や免許証、マイナンバーカードなど身分証のコピーが必要です。
印鑑証明
印鑑証明は、現在居住の自治体で印鑑登録をすると発行してもらえます。
すでに登録済みの実印がある場合は、印鑑登録カードにて窓口で発行してもらいましょう。
実印ではなく、認印でよい場合は不要となります。
収入を証明するもの
収入を証明する書類として会社員であれば源泉徴収票、フリーランスや自営業の方は、その年の確定申告書や納税証明書などを提出します。
保証人に関する書類
連帯保証人を依頼する場合には、連帯保証人に関する書類の提出が求められます。
必要書類は、連帯保証人の住民票や印鑑証明書、収入証明などです。
また所定の承諾書に直筆でサイン・捺印をするよう指示される場合があります。
以上が、賃貸借契約の手続きをする際に必要な書類です。
とくに住民票や印鑑証明書は、市役所が開いている平日にしか受け取れません。
平日に休みがない場合は仕事のスケジュール調整などをして、早めに取得しておきましょう。
賃貸借契約の手続きでは書類以外にも必要なものがある
賃貸借契約の手続きでは、先ほど挙げた書類のほかにも準備するものがあります。
賃貸借契約時に書類以外で必要なもの:印鑑
賃貸借契約を結ぶ際には、賃貸借契約書への署名と捺印が求められます。
その場合の捺印は実印でなければならないという法的義務はありません。
しかし契約合意の証拠となる、重要な書類への捺印では「実印」を指定されるケースが多々あります。
混乱してしまわないように、賃貸借契約時に必要となる印鑑の種類についても解説します。
実印
印鑑登録をする際に使用するのが「実印」です。
実印は1人につき1つしか登録できません。
住宅ローンの借り入れや不動産の売買、登記など重要な契約時に利用することが多い印鑑です。
認印
認印は、主に一般的な書類や荷物の受け取りなど、日常的に使用する印鑑です。
指定がなければ認印の利用が可能で、また契約書の効力に影響はありません。
銀行印
口座を開設する際に、銀行に届け出る印鑑です。
口座から家賃の引き落としを希望する場合、通帳と併せて銀行印も用意しておく必要があります。
賃貸借契約時に書類以外で必要なもの:通帳
家賃の支払いを口座引き落としにする場合、その口座の通帳を持参します。
所定の用紙に口座番号や銀行名を記入するためです。
通帳がなければキャッシュカードでもかまいません。
また、その口座で使用している銀行印も忘れずに持参しましょう。
賃貸借契約時に書類以外で必要なもの:学生証
学生が一人暮らしなどで部屋を借りる場合、身分証として学生証を提示します。
仮に、入学前で学生証が発行されていない場合には、通う学校の合格通知書が求められるケースもあります。
また「未成年の学生」と「成人した学生」では、賃貸借契約時に提出する書類が異なるため注意が必要です。
自身の年齢に合わせてどのような書類が必要か、事前に確認しておきましょう。
賃貸借契約時に書類以外で必要なもの:お金
書類のほかに、敷金・礼金・前家賃・仲介手数料・火災保険料などのお金も必要です。
合計金額は、賃貸借契約を結ぶ前に担当者から事前に伝えられます。
また前家賃に関しては、現金ではなく貸主の銀行口座から引き落としになる場合もあります。
賃貸借契約の手続きとは?作業の流れを解説
ここでは賃貸借契約を結ぶまでの作業の流れをご紹介します。
賃貸借契約を結ぶまでの作業1:入居の申し込みをする
借りたい物件が見つかったら不動産会社に連絡を入れ、入居申込書を提出します。
入居申込書の内容は不動産会社によって異なり、保証人の名義が必要になる場合もあります。
物件を探し始めた段階で、保証人となってくれる方を探しておくと良いでしょう。
賃貸借契約を結ぶまでの作業2:入居審査がおこなわれる
入居申込書を提出したあと、不動産会社では入居審査がおこなわれます。
審査では家賃の支払い能力や職業、人柄などがチェックされます。
審査結果が出るまでにかかる日数は早くて1~3日、長くて1週間ほどです。
賃貸借契約を結ぶまでの作業3:重要事項の説明を受ける
入居審査に通過したら、いよいよ契約です。
宅地建物取引士から禁止事項や退去時の敷金など、部屋についての重要事項を説明されます。
なんとなく説明を聞き理解しないままでいると、認識違いなどからトラブルになる可能性もあるため疑問点はしっかり確認しましょう。
賃貸借契約を結ぶまでの作業4:賃貸借契約を結ぶ
賃貸借契約書と重要事項説明書の内容に違いがないかチェックします。
確認しておきたい内容には以下のような項目があります。
●家賃の支払い方法
●更新料の有無や更新期間などの更新条件
●契約解除となる条件
●原状回復義務の内容など敷金精算の条件
●禁止事項
上記を含め契約書の内容に納得できたら、契約書類に署名・捺印をして契約締結となります。
賃貸借契約を結ぶまでの作業5:現住居の解約をする
ここまできたら、現在借りている部屋の解約予告をします。
解約予告については、退去の1か月前までにおこなうよう定めているケースがほとんどです。
退去の通知が遅れてしまうと、そのぶん家賃を支払うことになり無駄な費用がかかってしまいます。
また物件によっては、2~3か月前に退去予告をすると定めているケースもあるため、あらかじめ賃貸借契約書を確認しておきましょう。
以上が、賃貸借契約を結ぶまでの作業の流れです。
現住居の解約予告まで終えたら、あとは引っ越しの作業に入ります。
引っ越し業者の手配、ガスや電気、水道の手続きも忘れずにおこないましょう!
まとめ
賃貸借契約とはなにか、また手続きに必要なものについて解説しました。
必要な書類は職業や年齢などで異なるため、自身の状況に合わせて準備する必要があります。
また契約時に必要な印鑑は、シヤチハタではなく実印か認印です。
実印を持っていない場合には作成しなければならず、受け取りまでに2週間ほどかかるといわれています。
必要なものが手元に届くまでの日数を逆算しながら、余裕をもって準備をしましょう。
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