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賃貸物件の「共益費」と「管理費」の違いや使われ方を解説

カテゴリ:不動産豆知識

賃貸物件の「共益費」と「管理費」の違いや使われ方を解説

賃貸物件で暮らすことを検討されていると、よく見聞きする言葉が「共益費」と「管理費」です。
物件の情報など見ているうちに、「そういえば共益費と管理費の違いは何だろう…?」といった疑問も自然とわいてくるのではないでしょうか。
賃貸のお部屋を借りるときに必要になる費用は気になるところですよね。
この記事では、「共益費」と「管理費」の基礎知識を深掘りしてお届けします。

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「共益費」と「管理費」2つの費用の違いとは?

「共益費」と「管理費」2つの費用の違いとは?

賃貸のお部屋に住むことを検討されているとき、「まずは家賃をチェック!」という方が多いでしょう。
しかし、賃貸物件に入居するためには、家賃以外にも予定しておきたい費用があります。
共益費と管理費も、そのひとつです。
そこで、共益費と管理費とはどんな費用なのかから解説します。

家賃以外で毎月必要な費用

賃貸物件のお部屋を借りるためにかかる費用は、「契約時に必要になるもの」と、「毎月必要になるもの」との違いで大別することもできます。
契約時に必要になる費用の代表としては、物件ごとに違いはあるものの「敷金」や「礼金」、「保証料」などが挙げられます。
一方、まず確認してしまう「家賃」は、毎月必要になる費用としてとらえるのが一般的です。
ちなみに、家賃は賃貸借契約にしたがい、貸主に対して支払う費用といえます。
賃貸物件の立地や設備などに見合った1か月の賃料が定められ、毎月払っていきます。
「共益費」と「管理費」も、賃貸借契約をした後、家賃と同様に毎月支払っていく費用となります。
物件によっては、インターネット設備の使用料などが、毎月の費用に入るケースもあります。
また、賃貸のお部屋探しをしていると「フリーレント」と書かれた物件を目にされているかもしれません。
これは、大家さんがアピールできる対策のひとつとして、一定期間家賃を無料にすることです。
通常、無料になるのは1か月から2か月です。
借り手としてうれしいフリーレントですが、多くの場合、共益費と管理費は免除の対象とはなっていません。
シェアハウスの物件でも同様です。
賃貸物件でかかる共益費と管理費は、家賃を目安にすると、5%から10%ほどで設定されているのが一般的といえます。
なお、共益費と管理費、家賃は非課税という扱いなので、消費税は不要ですよ。
もし前払いでまとめて払いたいときは、大家さんや管理会社が了承してくれれば可能なケースもありますから、相談してみるのも良いでしょう。

共益費と管理費の違い

賃貸のお部屋を利用するうえで、毎月必要になる点が共通する2つの費用ですが、その違いはあいまいになっていることも多いようです。
実は、この2つの費用は、明確な区別はほとんどないといえます。
しかし、不動産公正取引協議会連合会による定義が参考になるでしょう。
それによると、共益費とは借主が共同で使う設備や施設の維持や運営にかかる費用とされます。
管理費は、設備や共用部分の維持管理や公租公課、また賃貸物件の事務処理にあてる費用をさしています。
また、管理費に修繕積立金は含まないとしています。
維持管理というところが共通しますが、管理費はより広い用途とされる点が違いといえそうです。
あるいは、2つの費用について「やはり似ている」と感じた方もいらっしゃるでしょう。
実際の賃貸物件では、どのように設定されているかというと、大家さんの判断で使い分けられているケースなどが多いです。
たとえば、毎月かかるのが「家賃と管理費」「家賃と共益費」という組合わせであったり、「家賃と共益費と管理」が必要な場合もあります。
多数ある賃貸物件のなかには、2つの費用が求められず、家賃のみという物件も見られますが、共益費と管理費が家賃に含まれているケースとしてとらえることができます。

「共益費」と「管理費」はどんな使われ方をしている?

「共益費」と「管理費」はどんな使われ方をしている?

共益費と管理費の使われ方

賃貸物件で必要になる共益費と管理費ですが、実際にはどんな使われ方をされているのでしょうか。
ここでは、2つの費用の用途について見ていきましょう。
用途の範囲を決めるようなルールはありませんが、共用部分についての使われ方が代表的な用途といえます。
たとえば、賃貸物件の廊下や階段、エントランス、ごみ置き場などの共用部分の清掃のほか、入居者全員で使うエレベーターの保守点検などもあります。
浄化槽やアンテナなどが含まれることもあります。
ちなみに、1階のお部屋の場合にはエレベーターを使う機会はあまりないと想像できますが、共益費を割り引くケースなどは見られません。
エレベーターは賃貸物件と一体化しており、建物や浄化槽の管理やメンテナンスのためにも利用されていますから、すべての入居者が支払うものとされています。
ほかにも、屋外での使われ方には、賃貸物件の美観を向上させる花壇部分の手入れも挙げられます。
害虫が発生した際には、駆除費用にあてることもあり得ます。
毎月支払う2つの費用ですが、入居者の快適な暮らしや安全を守る物件維持のために、大切に使われているのです。
また、水道メーターが賃貸物件全体に1つだけ設置されている場合には水道代が含まれていることや、町内の会費が含まれていることもあります。

共益費と管理費の相場とは?

物件維持のための使われ方がされる共益費と管理費ですが、金額はどれくらいが相場なのでしょうか。
前述でも触れた「家賃の5%から10%」の目安を参考にするとわかりやすいです。
たとえば、家賃が40,000円であれば2,000円から4,000円ほど、家賃が60,000円であれば3,000円から6,000円ほどが相場です。
物件によっての違いもあるので、たとえば新築物件は高めの場合がありますし、アパートであれば安い傾向にありますよ。

共益費と管理費が設定された賃貸物件のメリット

共益費と管理費が設定された賃貸物件のメリット

共益費と管理費の用途などをご紹介してきましたが、家賃のみの物件があれば、そのほうが得なのではと感じた方もいらっしゃるでしょう。
しかし、2つの費用が設定されているほうが、借り手にとってはメリットがあると考えることもできます。

2つの費用があるほうが初期費用が安い?

賃貸物件を借りるときには、あらかじめ自分の予算を決めて探すことがほとんどでしょう。
その際、「家賃と管理費や共益費が必要な物件」と「家賃だけの物件」があり、毎月の支払い額が同じであれば、家賃と2つの費用を別にしているほうが初期費用が安くなるのがメリットです。
具体的には敷金や礼金など契約時の費用が安くなるというメリットです。
これらは家賃をもとにして算出されるため、2つの費用が家賃に含まれている物件よりも、別になっている物件のほうが安くなりやすい傾向にあります。
借り手にとって、賃貸物件を借りるときの初期費用が軽くなるメリットはうれしいポイントですね。

費用が別だとこんなメリットもある

2つの費用は、物件維持のために充てられる大切な費用といえます。
支払うことによって、賃貸物件の清掃などが行き届いていないと感じたときにも、要望を大家さんや管理会社に伝えやすくなるということもメリットです。
2つの費用は入居してからの快適な暮らしを支えるためのものともいえるでしょう。
お部屋探しをするときは、家賃だけでなく2つの費用もあわせて、総合的に検討するのがおすすめです。

まとめ

賃貸物件で住むときに必要になる「共益費」と「管理費」について、解説しました。
2つの費用は、入居者が快適に暮らせるための使われ方がされています。
ご紹介した相場も目安として役立ちます。
お部屋探しの際は、ぜひこの記事も参考にしてみてくださいね。

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