ROOTS(ルーツ) > 株式会社ROOTS 森下店のスタッフブログ記事一覧 > オール電化賃貸住宅の特徴とは?メリット・デメリットもご紹介

オール電化賃貸住宅の特徴とは?メリット・デメリットもご紹介

カテゴリ:不動産豆知識

オール電化賃貸住宅の特徴とは?メリット・デメリットもご紹介

オール電化は省エネルギー・省コストなどのメリットが評価され、多くの住宅で導入が進んでいます。
最近は賃貸住宅でもオール電化をセールスポイントにする物件が増えてきているのをご存じでしょうか。
オール電化の家に住めば、今より水光熱費が抑えられるのではないかと期待も高まりますよね。
しかしオール電化の仕組みをよく理解せずに物件を選ぶと、思わぬところで損をしてしまう可能性があるので注意が必要です。
この記事ではオール電化賃貸住宅の特徴とメリット、デメリットについて詳しく解説します。

\お気軽にご相談ください!/

弊社へのお問い合わせはこちら

オール電化賃貸住宅の特徴を徹底解説!~オール電化とは~

オール電化賃貸住宅の特徴を徹底解説!~オール電化とは~

オール電化とは家で使用するエネルギーを電気に一本化するシステムです。
通常はガスを使うことが多い調理や給湯なども、電気だけで完結させることができます。
火を使わないので安全なうえに、二酸化炭素の排出も抑えられて環境に優しいのが特徴です。
オール電化の賃貸住宅では、他とは異なる専用の住宅設備が導入されています。
主な住宅設備は次のとおりです。
オール電化で使用する主な住宅設備

・IHクッキングヒーター
IHとはIntroduction Heatingの略称で、電磁調理器とも呼ばれています。
ガスコンロが調理器具を直火で加熱するのに対し、IHは内部の金属(磁力線)に電流を流して調理器具そのものを発熱させる加熱方式です。
火を使用しないので火災の心配がなく安全ですが、調理にはIH専用の器具を使わなければなりません。

・エコキュート
エコキュートとは、ヒートポンプを使って空気中の熱を圧縮し熱エネルギーを生み出す省エネ技術を利用した電気温水器のことです。
通常の電気温水器よりも電気代が安いのがメリットです。
お風呂の給湯はもちろん、エアコンや洗濯乾燥機などエコキュートを利用できる家電は多岐にわたります。

・蓄熱暖房機
蓄熱暖房機とは、夜間のお得な電力を利用して作った熱を日中に放熱させ部屋を暖かくする装置です。
輻射熱を使うため、ムラなく均一に部屋を暖めることができるのが特徴です。

オール電化賃貸住宅の特徴を徹底解説!~メリットとは~

オール電化賃貸住宅の特徴を徹底解説!~メリットとは~

ガスを使わないオール電化は安全面やコスト面などで多くのメリットがあります。
オール電化のメリットは具体的にどのような点か、解説していきます。

給湯コストが安くなる
エコキュートのメリットは、電気料金が安い夜間に沸かしたお湯を使える点です。
ガスの場合お湯を使うたびにお湯を沸かさなければなりません。
エコキュートを使う方が効率的に給湯できるため、給湯コストも安くすむことが多いです。

暖房コストが安くなる
蓄熱暖房機は夜間のうちに機械の中に熱をためておき、日中に放熱します。
エコキュートと同様、単価が安い夜間の電気料金を使用する点が特徴で、暖房コストを抑えることができます。
夜間に蓄熱しておく量の設定によっておおよその電気代が決定するので、暖房のオンオフで料金が著しく上下することはありません。

ガス併用住宅と比べて基本使用料金を抑えられる
ガスと電気を使用している家では、2種類の基本料金がかかります。
オール電化にすればエネルギーは電気のみに一本化されるため、基本料金も削減することができます。
基本料金は全体の料金を左右するため、コストメリットは大きいといえるでしょう。

ガスによる事故の心配がない
オール電化ではガスを使用しないので、ガス漏れや火災、不完全燃焼による一酸化炭素中毒などのリスクがありません。
小さなお子さんがいる世帯など、ガスの誤作動が心配な場合でも安心ですね。

災害時の復旧が早い傾向にある
大きな災害が発生したとき、最も復旧が早いライフラインは電気といわれています。
ガスは破損した配管の交換に時間がかかってしまいます。
阪神大震災での復旧までにかかった日数は電気が7日、ガスが84日でした。
オール電化にしていれば、ガスに頼らないですむため、比較的早い段階で元の生活に戻ることができます。

災害時の生活用水を確保できる
エコキュートは、一定量の貯水ができるのが特徴です。
飲み水として使用することはできませんが、洗濯やトイレなど生活用水として役立つでしょう。

キッチンの掃除がしやすい
ガスコンロは凹凸が多く、調理中についてしまう油汚れなどの掃除が大変ですよね。
一方IHクッキングヒーターの特徴は凹凸のないフラットな形状。
さっとひとふきするだけで清潔な状態を保てるのがメリットです。

オール電化賃貸住宅の特徴を徹底解説!~デメリットとは~

オール電化賃貸住宅の特徴を徹底解説!~デメリットとは~

オール電化の特徴を認識した上で利用しなければ、ガス併用住宅よりも水光熱が高くなる恐れもあります。
コストメリットを理由にオール電化の賃貸住宅を選んだのに、そのような事態になってしまっては本末転倒ですよね。
オール電化の賃貸住宅に住む上での注意点やデメリットをまとめました。

日中の電気代が割高
電力会社は夜間の電気代を日中よりも安い料金で提供しています。
エコキュートや蓄熱暖房機の特徴は、電気料金の安い夜のうちに電気をお湯や熱に変えられる点です。
もしも1日の給湯量や暖房量の設定を上回る使用をしてしまうと、日中に不足分をつくらなければならず高い電気料金がかかってしまいます。
またお湯や暖房以外の電力を日中に使用する場合は、電気料金は安くならないのがデメリットです。

停電時に何も使えなくなる恐れがある
オール電化の賃貸住宅はエネルギーを電気一本に頼っています。
そのため、停電してしまうと家のすべての機能がストップしてしまうデメリットがあります。
万が一の事態に備えて、蓄電池やガスコンロ、ガスヒーターなどの対策をしておくと安心でしょう。

エコキュートの音が騒音トラブルに発展する場合がある
エコキュートは稼働時に低周波の特徴的な音を発します。
夜間に稼働することが多いので、深夜寝静まったころに発生する音が原因で近隣と騒音トラブルに発展するデメリットが考えられます。

調理にガスを使えない
オール電化の場合、IHクッキングヒーターで調理をすることになります。
火を使わないので、フライパンを途中で傾けるような料理にはむかない傾向にあります。
またIHクッキングヒーターで使用できる調理家電は限定されます。
非金属の鍋は電気が流れない特徴を持ち、IHクッキングヒーターでは加熱できないからです。
料理好きで、土鍋やガラス鍋など調理器具にこだわりを持っている方にとっては大きなデメリットとなるのではないでしょうか。

オール電化のメリットを生かすコツとは

オール電化は、ただ導入すれば良いというものではありません。
メリットを最大限享受するためには、機器やプランの設定にコツがいります。

1日に使う給湯量・暖房量に適した設定をしよう
すでに解説したとおり、エコキュートや蓄熱暖房機は、設定量と使用量に過不足が出てしまうとためておいたお湯や熱が無駄になってしまいます。
過去の使用量を検針票で調べ、適切な量を設定することがコスト節約を成功させる近道です。

夜間電力を積極的に利用しよう
電力の使用時間はできるだけ夜にシフトしたほうが電気料金を抑えられます。
洗濯機や炊飯器など、タイマーがある家電は夜間に稼働するように設定しておく方法も有効です。

断熱性を高めて暖房効率を上げよう
オール電化の賃貸住宅に限らずいえることですが、暖房の電気代を下げるためには断熱性を高めることが重要です。
最近では断熱性の高いブラインドやカーテン、窓に張る簡易的な断熱シートなどさまざまな断熱対策商品が販売されています。
手軽に設置・撤去できるので、賃貸住宅の原状回復にも影響を及ぼしません。

まとめ

ここまでオール電化賃貸住宅の特徴とメリット・デメリットについてご紹介しました。
安全かつ電気代を減らせる点が評価されていますが、夜間電力を効果的に使用しなければかえって電気代が高くなってしまうデメリットがあるので注意が必要です。
オール電化賃貸住宅を選ぶ前に自分の生活スタイルを振り返り、「オール電化にすることで本当にコストメリットが得られそうか」と検証することが大切でしょう。

\お気軽にご相談ください!/

弊社へのお問い合わせはこちら
≪ 前へ|キッチンが小さい賃貸のメリット・デメリットや工夫方法を解説   記事一覧   マンスリーマンションとは?一般的な賃貸物件との違いはなに?|次へ ≫

トップへ戻る

来店予約