近年賃貸物件の契約時に発生する初期費用を、カード決済可とする不動産会社が増加してきました。
初期費用をカードで支払うことには、どのようなメリットがあるのでしょうか?
今回は、賃貸の初期費用がカード決済可の物件を契約するメリットと注意点を解説していきます。
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弊社へのお問い合わせはこちら賃貸の初期費用をカード決済可にする不動産会社が増加している
2010年台の初めごろまで、賃貸物件を契約するときに発生する初期費用をカード決済可とする不動産会社はほとんどありませんでした。
しかし2013年に、大手不動産会社が賃貸物件の初期費用の支払いで、カード決済可としたのをきっかけに、採用する不動産会社が増加しています。
カード決済を認めることは、入居者の利便性を高めることになるため、空室対策に有効な施策と判断されるようになったのです。
今後もカード決済可とする不動産会社は増加していくと考えられていますが、入居者にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
初期費用カード決済可の物件を契約するメリット
初期費用カード決済可の物件を契約することには、メリットが4つあります。
●クレジットカードのポイントをためられる
●まとまった現金を用意しなくていい
●分割して払える
●オンラインで手続きできるケースもある
順番に解説していきます。
クレジットカードのポイントをためられる
初期費用カード決済可の物件を契約して費用を支払うと、クレジットカードのポイントをためられることがメリットです。
多くのクレジットカードは、利用するごとに支払額の1%がポイントとして還元される仕組みになっています。
一般的に初期費用には、以下のような費用が含まれます。
●敷金:家賃1か月分が目安
●礼金:家賃1か月分が目安
●前家賃:家賃1か月分が目安
●仲介手数料:家賃0.5~1か月分が目安
●火災保険:部屋の広さにより1.5~2万円程度が目安
これに当月分の家賃も含むと、家賃の5か月分相当を初期費用として支払わなければなりません。
1か月の家賃が7万円の賃貸だとすると、35万円程度になります。
35万円を現金で支払えばなにも残りませんが、カードで支払った場合、35万円×1%で3,500円をポイントとして付与されるのでお得です。
航空会社のカードを利用すれば、フライトマイルをためることも可能になるなど、使用するカードによって特典はいろいろ選べます。
どうせ支払うなら、カードで支払ったほうがお得になることが多いのです。
まとまった現金を用意しなくていい
前述したとおり、初期費用には家賃の5か月分ほどの金額が必要になります。
しかし新しく仕事を始める新入社員などの場合、まとまった現金が手元にないこともあるでしょう。
「引越しや家電の購入に出費がかさむから、できれば最初の給料をもらったあとに支払いを回したい」と思ったときにカード払いができると便利です。
カードは支払いのタイミングによっては、引き落とされるまでに1~2か月近くのタイムラグが発生するためです。
契約の際にまとまった現金を用意しなくてよくなることも、カード決済可の物件のメリットです。
分割して払える
クレジットカードなら、分割払いも可能です。
引越しや家電の購入で思いがけずたくさんの支払いが発生してしまった場合、1度に引き落とされると困ることがあります。
できれば分割にして、2か月に分けて支払いたい…と考えたときも、カード決済可の物件なら可能です。
カードによっては、ボーナス一括払いが利用できるケースもあります。
ボーナス時期まで引き落としをずらせれば余裕ができる、といった場合にはカード払いを活用するといいでしょう。
オンラインで手続きできるケースもある
初期費用カード決済可の物件なら、決済をオンラインで済ませられるケースもあります。
会社によって異なりますが、初期費用のカード決済可としている不動産会社では、メールやLINEなどを利用して、決済URLが送られてきます。
URLから決済画面に入り、カード番号などを入力することで決済が完了します。
銀行に行って振り込みの手続きをしたり、不動産会社にわざわざ出向いたりする必要がなくなることは、カード決済可物件のメリットです。
初期費用カード決済可の物件を契約する際の注意点
まとまった現金を用意しなくていい、ポイントをためられるなどメリットが多い初期費用カード決済可物件ですが、以下のような注意点もあります。
●利用できるクレジットカードを制限される場合がある
●残高に注意する必要がある
●リボ払いや分割払いは手数料が発生する
●決済手数料が上乗せされる場合がある
●キャンセルは手間がかかる
それぞれ詳しく解説していきます。
利用できるクレジットカードを制限される場合がある
不動産会社によっては、利用できるクレジットカードの種類を限定しているケースがあることが、最初の注意点です。
初期費用のカード決済可となっていても、自分が持っているカードでは制度を利用できないかもしれません。
カード決済を利用するつもりなら、使う予定のカードに対応しているか、不動産会社に事前に確認しておくといいでしょう。
残高に注意する必要がある
初期費用は数十万円を超える引き落としとなるので、口座残高には十分注意しておかなくてはなりません。
万一支払日に口座残高が不足して引き落としができなければ、支払い遅延が発生してしまいます。
引き落としがされていないことに気がつかずにいると、クレジット情報に傷がついてしまう可能性があります。
利用したカードの引き落とし日はきちんと確認し、支払日が近づいたら口座の残高を確認するようにしましょう。
リボ払いや分割払いは手数料が発生する
カードの支払いを一括にせず、リボ払いや分割にした場合、手数料が発生することも注意点のひとつです。
一般的には2回の分割なら手数料は不要ですが、3回以上になると金利手数料が発生してしまいます。
ポイントがついたとしても、手数料でマイナスになってしまうこともあるため、分割払いやリボ払いはできるだけ避けるようにしましょう。
決済手数料が上乗せされる場合がある
クレジットカードを利用すると、加盟店ではカード会社に手数料を支払わなければなりません。
カード会社との契約の内容によって異なりますが、合計金額の2~5%を支払うのが一般的です。
不動産会社によっては、この手数料を初期費用に「事務手数料」「システム手数料」といった名目で上乗せして請求してくるところがあるため注意が必要です。
キャンセルは手間がかかる
クレジットカードで初期費用を支払ったものの、なんらかの理由でキャンセルしたくなった場合、手間がかかることもデメリットです。
クレジットカードの支払いをキャンセルすると、不動産会社がクレジットカード会社に返金処理の手続きをおこないます。
支払ってすぐなら請求自体がキャンセルされるので問題ありませんが、支払い処理が進んでいる場合には、いったん引き落とされる可能性があります。
引き落とされた翌月に、口座に払い戻される形になることが注意点です。
まとめ
賃貸物件の初期費用は、カード決済可になっているケースが増加してきています。
カード決済を利用すると、ポイントがたまる、1度に大金を用意する必要がないなどのメリットがあります。
しかし利用できるカードに対応していない場合があるといった注意点もあるので、まずは不動産会社に確認することが大切です。
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