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2人入居不可な賃貸住宅に無断で同棲していいの?

カテゴリ:不動産豆知識

2人入居不可な賃貸住宅に無断で同棲していいの?

恋人といつも一緒にいたい、少しでも一緒の時間を過ごしたいと思うのは自然な感情です。
でも恋人と同棲するときに物件探しに苦労する人が多く、なかには手っ取り早く単身者用の賃貸住宅で同棲を始めてしまう人もいます。
実は、単身者用住宅での同棲はトラブルのもとなのです。
この記事では、2人入居不可の単身者用賃貸物件に無断で同棲した場合のリスクについて解説していきます。

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2人同居不可の賃貸物件とは?

2人同居不可の賃貸物件とは?

賃貸物件情報の中に「2人入居可」「単身者向け」という文字を見たことがある人は多いと思います。
「単身者向け」と明記されている物件は独居が条件なので同居ができません。
「2人入居可」と書かれている場合は、事前に誰と同居するのかを届ければ許可が得られます。
つまり「2人入居可」と書かれているからといって、入居時に無断で同居やルームシェアをしていいわけではないのです。
入居申し込みのときに、同居人がいるかどうかをきちんと申告しないといけません。
まずは「2人同居不可」あるいは「単身者向き」と明記されている物件が、なぜそのような条件を設けているのかを解説します。

1. 部屋が狭いため

単身者向きの物件は、あらかじめ単身者をターゲットとして設計されている場合がほとんどです。
そのため一人で暮らすのに十分な広さと設備で、コンパクトな作りになっています。
ワンルームや1Kといった間取りが多く、広さは17~24㎡程度が平均的でしょう。
また、なかには防犯対策などに配慮した「一人暮らし女性向け物件」もあります。
こちらは居住者を単身の女性に限定した物件で、当然男性との同居は許されません。
もちろん部屋も一人暮らし用に設計されています。
女性用物件の場合、オートロックなどのセキュリティが充実していたり、洋服用などの収納が十分に備えられたりしているケースが多いようです。

2. ご近所トラブルを防止するため

昔はファミリーや年配のご夫婦、サラリーマンの一人暮らし、女性の一人暮らしなど、いろいろな家族構成の人たちが同じ集合住宅に暮らすケースが珍しくありませんでした。
しかし、家族構成やライフスタイルが異なる人々が同じ環境で暮らしていると、子どもの声や足音、楽器の音などの騒音トラブルやゴミの分別トラブルなど、ご近所トラブルが起こりやすくなります。
狭くてもいいから自分のペースで暮らせる住居がほしいという独身者や単身者のニーズに応えるために、単身者用賃貸住宅ができた経緯があります。
ですから単身者用の賃貸物件は狭くてシンプルな分、賃料が安く騒音が少ない静かな環境ということになります。
そのため「2人入居不可」物件では、同居はもちろん家族や友人などの宿泊が禁止されているケースもあります。

2人同居不可の賃貸物件に無断で同棲してはいけない理由

2人同居不可の賃貸物件に無断で同棲してはいけない理由

もし恋人との同棲を考えるようになったなら、それに適した物件を探す必要があります。
ところが、部屋を探し荷物をまとめて引越しをする手続きや手間、費用を考えると、つい先延ばしにしてしまったり、とりあえず一緒に暮らし始めてしまったりする人もいるようです。
それを禁止しているのが「単身者向き」や「2人同居不可」の物件です。
単身者用住居の同居禁止には、それなりの理由があります。
以下の4つが主な理由です。

1. 騒音問題

1人の暮らしと2人の暮らしでは、音の量や大きさが違います。
1人でおしゃべりすることはあまりありませんが、2人だと毎日のように会話するでしょう。
つまり、静かな環境に期待して暮らしている他の住民と、騒音トラブルになりやすいのです。

2.住居の劣化

同じ部屋でも、1人で使うのと2人で使うのでは部屋が劣化したり汚れたりするのが早いと言われます。
フローリングやドアなど居住空間における設備をはじめ、使用量が増える水道やガスなどにかかわる設備の劣化も早まるのです。
その結果、修繕費用がかさむなど大家さんの負担が大きくなってしまうことになりかねません。

3. 家賃の問題

単身者向け住宅は、1人暮らしに適した広さなので、家賃も低めに設定されています。
そこに2人で住むことになると、1人分の家賃で2人が暮らすことになります。
大家さんにとっては大きな問題です。
それを見逃していると信用問題にもかかわってきます。

4. 大家さん(管理会社)はトラブルを嫌う

大家さんは、居住者間のトラブルを嫌います。
トラブルの多い住宅だと人気がなくなるからです。
誰だってトラブルの多いマンションを借りたいと思いませんよね。
ですから、できるだけ居住者間のトラブルは避けたいのが大家さんの本音です。
契約に反する同居や同棲はそれだけでトラブルの原因なのです。

2人同居不可の賃貸物件で同棲したときのリスク

2人同居不可の賃貸物件で同棲したときのリスク

では、2人入居不可物件に無断で同棲した場合、どういうリスクがあるのでしょう。
まず、無断で同棲していると必ず発覚すると思ってください。
なぜならば、近隣の居住者が大家さんや管理会社に報告するからです。
同棲は本人たちにとっては幸せで楽しいもの。
そのためついつい近隣への迷惑を考えられなくなりがちです。
どんなに気を使っていても話し声など生活音は発生しますし、ごみの量が増えたり出入りの音が騒がしくなったりもするでしょう。
個人の自由だと思っている人もいるかもしれませんが、単身者用の賃貸物件なのでそもそも契約違反なのです。
もしも無断で同棲していることが発覚した場合、次のようなリスクが考えられます。

1. 契約更新の拒否

2人入居不可の契約の物件に途中から2人で暮すのは、明らかな契約違反です。
居住者からの苦情やトラブルがない場合はすぐに追い出されることはないでしょうが、次回の契約更新はされないと思っておいた方がいいでしょう。

2. 契約の解除

最終的には契約の解除となる場合が多いでしょう。
同棲を始めるにあたって、大家さんや管理会社に相談することでしばらくは許可してもらえることもあります。
すぐには次の住まいが探せないので、契約期間だけ同棲を認めてもらうなど相談をすることでトラブルを避けられるかもしれません。

3. 契約条件の変更(家賃や管理費の値上げ)

契約の解除をされなくても、契約条件を変更されることがあります。
前述したように、1人より2人のほうが住居が汚れたり劣化したりしやすくなるので、管理費や共益費の値上げあるいは家賃を値上げされる場合があります。

4. 火災保険に入れない

賃貸の契約をするとき、ほとんどの人が火災保険に入ります。
しかし、契約者以外は火災保険が適用されませんので、同居人と認められていない人には保険が適用されないのです。
つまり無断で同棲していると、同居していても火災などでけがをしたときでも保険適応されないことになります。
このようなリスクを低いと感じるか高いと感じるかは人それぞれです。
ですが、契約違反を犯してまで同棲するのではなく、大家さんに相談してから同棲を始めるようにしましょう。

まとめ

2人入居不可の賃貸物件に無断で同棲するのは、契約違反ですので注意しましょう。
即退去させられたり罰金・罰則を科せられたりしなくても、多くの人に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
恋愛真最中の幸せな2人なら、周囲に祝福されて平穏に暮らしたいものです。
どうしてもすぐに同棲しなくてはならない場合には、あらかじめ大家さんや管理会社に必ず相談してください。
一緒に良い方法を考えてくれるかもしれませんよ。

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