お住まいを探している方は、近隣にある施設によって、引っ越しを検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
東京都墨田区には、360年以上の歴史がある「回向院(えこういん)」があります。
回向院は、江戸時代から現在まで続く寺院で、境内にはさまざまな見どころがあり、歴史や伝統を感じられるでしょう。
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東京都墨田区にある回向院!①概要
東京都墨田区の両国にある回向院は、江戸の大火で犠牲になった方々を追悼する寺院です。
境内を進むとあらわれる美しい建物は念仏堂で、グッドデザイン賞を受賞しています。
空中竹林やスワロフスキーの数珠柱などが特徴で、豊かなデザイン性と落ち着いた雰囲気を感じられる建物です。
境内に一歩足を踏み入れると、まわりのビル群を忘れてしまいそうなほど、静かに時間が流れています。
歴史あるお像や供養塔などを見に、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
歴史
回向院の開創は、1657年です。
今からおよそ360年前の明暦3年に、浄土宗の寺院として開かれました。
1657年の江戸といえば「振袖火事」とも呼ばれる、明暦の大火があった年です。
10万人以上が亡くなったこの火事では、市街の6割は焼け野原と化しました。
亡くなった方の多くは、身寄りのない身元不明の方々であったため、無縁の亡骸があふれたのです。
そこで当時の将軍徳川家綱は、亡くなった方々を手厚く葬るため、現在の場所に墳墓を設けて大法要を執りおこないました。
その時にお堂が建てられたのが、回向院の始まりです。
アクセス
回向院を訪れるには、JR総武線や地下鉄大江戸線が利用できます。
駅からは、徒歩でも10分もあれば行けるので、気軽に参拝できるでしょう。
スカイツリーからのアクセスも良く、便利な場所に位置しています。
歴史のなかで、庶民とともに歩んできたお寺として、多くの方に愛されている場所です。
ビルに囲まれたなかでも、一歩足を踏み入れるとゆったりした時間が流れており、都心にいるのを忘れさせてくれます。
●所在地:東京都墨田区両国2-8-10
●アクセス方法:JR総武線「両国駅」西口より徒歩3分、地下鉄大江戸線「両国駅」より徒歩10分
別院
回向院には、墨田区両国にある本院以外にも2つの別院があります。
千葉県市川市にある「市川別院」と、千葉県八千代市にある「八千代別院」です。
市川別院は、平成21年に建て替えが完了した本堂が「千葉県建築文化賞」や北米照明学会主催の「2011 IES Illumination Awards」で「優秀賞」を受賞しています。
広々とした緑豊かな境内で、モダンな造りのお堂にゆったりお参りできます。
八千代別院は、21世紀にふさわしい文化拠点となるよう、建立されました。
美しい日本画の壁画などがあり、芸術のかおり高い雰囲気が満ちています。
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東京都墨田区にある回向院!②見どころ
かつての回向院には、観音堂や鎮主堂などが建立され、たくさんの尊像が安置されていました。
しかし、関東大震災などの震災で、木造尊像の多くを失っています。
現在残っている石仏や銅仏のなかから、いくつかの見どころをご紹介していきます。
本尊阿弥陀如来
回向院のご本尊は阿弥陀如来です。
以前の姿はいわゆる濡仏さまで、本堂を背にして、露店に安置されていました。
通称「釜六」と呼ばれる釜屋六右衛門の作で、宝永2年(1705年)に安置されたそうです。
阿弥陀如来は大きな銅造りの座像になっており、慈悲に満ちたふくよかなお顔をされています。
この像は、東京都の有形文化財に指定されています。
千体地蔵尊
ご本尊の背面に安置されているのは、千体地蔵尊です。
ご先祖の供養や社運、家運を祈願する方々によって奉納されました。
荘厳な姿でご本尊を守っているさまには、圧倒される迫力があります。
力塚
江戸時代後期から明治時代末期にかけて、相撲興行の定場所として使用されていました。
春夏2回の興行が76年間続いたため、「回向院相撲の時代」ともいいます。
その後、明治42年に旧両国国技館が完成しました。
力塚は、歴代相撲年寄の慰霊のため、相撲協会が建立したものです。
力強く鎮座する姿はまるで力士のようで、迫力があります。
現在は、新弟子たちが力を授かるよう祈願しに訪れる場所となりました。
相撲と回向院との深い関係を象徴する碑は、見どころのひとつといえるでしょう。
鼠小僧のお墓
回向院の見どころでは、鼠小僧のお墓も必ず挙げられます。
江戸時代、鼠小僧は義賊として活躍しており、人々からの信仰は大変厚かったそうです。
大名屋敷から千両箱を盗んで、町民の長屋にそっと小判をおいて立ち去る、粋な盗人として有名でした。
長年捕まらなかった運にあやかろうと、墓石をけずってお守りに持ち帰る風習は、当時から今も続いています。
現在では、合格祈願で訪れる受験生があとをたちません。
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東京都墨田区にある回向院!③特徴
回向院では、あらゆる生命の供養をおこなっている特徴があります。
境内には、さまざまな動物の供養碑や慰霊碑があり、たくさんの方が供養に訪れています。
毎日おこなわれる夕勤行には、どなたでも自由に参加できるため、気軽に手を合わせに行けるでしょう。
また、僧侶の話を聞けるカフェも特徴のひとつです。
お茶を飲みながら法話を聞ける催しは、心が落ち着くひと時になるのではないでしょうか。
個性的な見どころも多いお寺ですから、近くにお住まいの方には、ぜひ足を運んでみていただきたいです。
勤行
勤行は朝・夕で、明暦大火の無縁仏供養や、ありとあらゆる生命の供養がおこなわれます。
毎日16時からの夕勤行には、どなたでも参加自由です。
仏様に手を合わせたいと思われる方は、供養に参加してみてはいかがでしょうか。
もちろん、命日の法要などを希望する場合にも対応してもらえます。
夕勤行のなかで、別に供養してもらいたい希望がある方は、概要を電話で問い合わせてみると良いでしょう。
水子供養
回向院では、江戸時代から現在に至るまで、水子供養がおこなわれてきました。
この世に生まれずに亡くなってしまった子も、供養してもらえます。
水子供養は毎日受け付けており、当日15時より法要が執りおこなわれているので、寺務所で申し込んでください。
水子を祀る水子塚の前にいらっしゃる、たくさんの水子地蔵にお参りもできます。
動物供養
供養は人だけでなく、動物でも可能です。
開創以来、連綿と動物供養がおこなわれてきました。
境内には「猫塚」や「唐犬八之塚」などがあります。
さらに「犬猫供養塔」や「小鳥供養塔」「オットセイ供養塔」などがあり、さまざまな動物の供養をしているのが特徴のひとつです。
人間はもちろんのこと、生あるすべてのものへ仏の慈悲を説く成り立ちがもとになっています。
法話カフェ
回向院の見どころのひとつである念仏堂には法話カフェがあります。
開催場所は、竹とクリスタルで彩られた回廊を進んだ先の客殿です。
万物救済を説く仏の教えを、誰にでも気軽に味わってもらえるよう開催されています。
若手の僧侶が披露する法話に、ゆっくりと耳をかたむけてみてはいかがでしょうか。
落ち着いた雰囲気のなか、コーヒーやハーブティーを飲みながら、仏の教えに触れられる場所となっています。
開催日は、第2・第4日曜日の13時から16時半です。
各回、20分ほどの法話が聞けます。
詳しくは、回向院のサイトにある概要を確認してください。
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まとめ
東京都墨田区にある回向院では、あらゆる生物の供養ができます。
境内には、鼠小僧のお墓や力士とつながりが深い力塚など、いくつもの見どころがあるのが特徴です。
また、お茶を楽しみながら法話が聞けるカフェもあり、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。
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